再開

大変、大変ご無沙汰しておりました。
しゃるです。皆様お元気ですか?
実に9ヶ月もの間日記を閉鎖していましたが、本日(あ、昨日ですね)、古くからのはてな友達であり、私のあこがれの方、id:emimiさんがトラックバックをくださって、ああ、私のこんな日記でも読んでくださってた方がいたんだなあってとても温かくて懐かしい気持ちになりました。それで、再開しようかと思った次第です。emimiさん、いつも楽しく日記を拝見しておりました。ユルスナールはいかがですか?
私がユルスナールで一番好きなのは、「源氏の君の最後の恋」。源氏物語をベースにしたフィクション(まあ源氏物語もそうですが!)ですが、とにかく美しく儚い物語。何よりも感動してしまうのは、ユルスナール古今東西の文化に対する博識さ。こんな女性になりたいものです。

近況。相変わらず失業寸前の編集者で、忙しくしてます。さっき日付が変わった頃家に帰ってきて、思いあまって冷蔵庫にとってあったニコラのピッコロを明け、骨付きの豚肩ロースのグリルを食べました。12時過ぎてから、こんな食生活。1ヶ月と10日後には30歳になるのに。
3週間前にモーリシャスに行ってました。お仕事で。世界のセレブのあこがれの島だって。アフリカの近くの島。ドードー鳥っていったら思い当たる?その鳥がいた島。今は金持ちが集まるリゾートアイランド。モーリシャスについては9月17日に発行するあるウェブマガジンに、モーリシャス特集が掲載されます。気が向いたら検索してみてくれるとうれしいです。
とにかく。
みんなに伝えてない出来事が山ほどあるのよ。
まず、ダイビングを始めて、本当に楽しくて、いろいろなところに潜りにいった。でも石垣島が一番素晴らしかった。マンタがね、すぐちかくで悠々と泳いでた。コブシメのカップルって、ダイバーからオスがメスを守るんだよ、素晴らしい。
あとは、そうだな、ホームベーカリーを買って、パンを焼くのに夢中。昔、まだ高校生の頃だけど、パンを焼くのがすきだった。その頃は、純粋に「菌」が好きで、脱サラでぶどう農家をはじめた叔父さんから無農薬のぶどうをわけてもらって、半分はワインに、半分は酵母菌をつくったものでした。ワインは、微発砲の液体に、自家製酵母はやけにパンチのある酸味の強いパンに仕上がったけど、それはそれでたのしかった。今はね、ドライイーストを使うのだけど、小麦粉に凝っていて、いろいろな粉でパンを作るのが楽しい。よく供給過多になっちゃうのが悩みだけど。
とにかく。
お仕事用にしか書いてこなかったこの9ヶ月。感覚を取り戻すにはちょっとリハビリが必要みたいです。
でもときどき、遊びに来てくれるとうれしい。さて、お風呂にはいって寝るか。1時だ。

Fireworks in Sydney!

Chartreuse2008-01-01

明けましておめでとうございます。
今オーストラリアにいます。
あったかいぜ、真夏のオージー
昨日の年越しはシドニーで。
一年で一番のイベントであるファイアーワークスを見てきました。
2008年の幕開けと同時にハーバーブリッジが燃え上がり、
何千発もの花火が夜空に!
わずか15分ほどのショーですが、街を包み込む花火と、シドニーっこたちの歓声で盛り上がりは最高潮!
特に近隣のビルの上から放たれる花火の迫力はすさまじいです!
生憎私たちは隅っこのほうからしか見れなかったのですが(だってみんな12時間ぐらい前から席取りしてるんだもん)、
真っ正面からみるとこんな感じだったみたい。

皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくね!


http://www.youtube.com/watch?v=kgBAZXpVl-E&feature=bz302

ケーキベスト3(私家版)

おまたせいたしました。
ベストスイーツ3の発表です。
もちろん、すごく私的な評価ですし、これより美味しいところもたくさんあると思いますが、とにかく1週間の間に35軒87種類のケーキを食べて、その中で今なお記憶の中で燦然と輝いているケーキをご紹介いたします。(ちなみに今婚約会見で大人気のパティシエの店は、偵察のため行ってはみたのですがその行列に並んでいる時間がなく、取材にも断られたためまだ食べてみてないです。非常に評価の高い店なので、今の時代、その店を味わっていないというのはモグリと言われるかも。でも、正直言って別にもうどうでもいいや。しばらく甘いものの顔はあんましみたくない・・・)。


ベスト3 資生堂 プラザ 「ガトゥーカトゥ」。
銀座資生堂ビルの一階にある、プラザの看板商品、ガトゥーカトゥ。キューブ型の美しいケーキです。上のリボンもチョコレート製ということでびっくり。そしてケーキは濃厚だけれども軽く、数種類のクリームや鏤められたナッツが食感にアクセントを与えます。それはそれは素晴らしいケーキだけど、1個6000円。なかなか普段は買えませんねー。


ベスト2 ノリエット
下高井戸のノリエット(新宿高島屋にも支点あり)。どのケーキもびっくりするくらい完成度が高い。味の組み合わせ、素材の持ち味、そして高い技術が凝縮された、かわいらしく、いつでも食べたいケーキでいっぱいです。値段もお手頃。家の近くにあったらこれほど幸福なことはない、と思うケーキ屋さん。


ベスト1 ツッカベッカライのザッハトルテ
溜池山王にあるツッカベッカライカヤヌマのザッハトルテ。このザッハトルテを食べたら、今まで食べていたザッハトルテってなんだったの?と。甘いものは、あまり好きではないのですがここのケーキはときたま食べたくなる。あーツッカベッカライのザッハトルテが食べたいナーって。でもなかなか叶わないところがまた魅力。だって、溜池山王だし、営業時間18時までだし、夕方には売り切れちゃうし。しかもちいさいのに1個800円だし。クリームつけたら1000円超えるし。
でもすごく美味しいのです。ここのお店を教えてくれたのは、今度は甘いものの食べ過ぎで体をこわされてしまうのでは・・・とひそかに心配しているemimiさん。emimiさんにはたくさんの素敵な情報をいただいており、いつかお礼をしたい、と考えているほどです。いつもありがとうございます。emimiさん!これからも楽しい日記をたのしみにしています!

富良野3日目

Chartreuse2007-12-03

本日は最終日。今朝は吹雪だ吹雪。今日は夕方の便で帰らなくてはならないので、午前中滑って午後はのんびり過ごすことにした。
ゲレンデは、さぶい。本気で顔が痛い。犯罪を犯す人みたいなフェイスマスクも売ってはいたが、それを被るのはさすがにどうだろう、ということで、私の玉の肌を寒風にさらすことにする。何回目かのリフトに乗りながら、私はここにいづれ自分の子供を連れてくることばかり常に考えていることに気がつく。キッズレンタルの値段をチェックしたり、子供スキースクールの案内に何気なく目がいったり。ホテルでは託児所もあり、子供を預かってくれるらしいので、めんどくさくなったらそこに預けて私は存分に滑ろう、とか。だけど、親子リフト券の注意書きには気になって、「親子であることを証明できるものを持ってきてください」とある。私は同居人との間に子供を作る気はあるのだけど、籍を入れる気はないので、同居人と私の子供が親子リフト券を買いたい場合どうしたらいいのだろう。DNA鑑定書とか提出すればいいのかしら、とか思って、実は鑑定の結果親子じゃないことが判明したりしてねー、はははー。そんなことを思っていたら疲れたので、リフトに乗りながら同居人に、来年カナダにスキーに行きたい、と言ってみる。同居人は、またしゃるが調子にのって・・・と聞き流すが、2回目のリフトに乗るときに、さらに言ってみる。同居人は「お金があればね」という答え。3回目のリフトでもひつこく言う私に、「来年はだめ」というきっぱりとした返答があるが、4回目のリフトで、私は秘策にでる。「ねえ、あなたと私には老後の楽しみはないのよ。例えば3年後に子供が生まれたとしても、その子が成人したときあなたは67歳、私は52歳。私はまだまだ全然元気だけど、あなたはもう、海外には梅干しと味噌汁がないとやじゃ、とか言って行きたがらない歳かもしれない。今、できるだけ楽しんでおかなくちゃ」。その場では私の脇腹をこづいたりしてうやむやにした同居人だったけど、生まれつき単純でネアカで快楽主義者な彼はこのアイディアに打ちのめされたらしく、今日は自らウィスラーのパンフとか集めてきた。やっほー♪
と、いうわけで楽しい富良野スキー旅行は終わり。私は雪が恋しい。そういえば、私のスキーウェアは同居人の亡き奥さんが使っていたもので、これもそろそろ買い替え時だろう。まだまだ使えてもったいないのだけど、形がちょっと古くてウェストが絞られるスタイルなので、おしりがさぶいのだ。考えてみると、手袋もマスクも奥さんのものを使っていて、すっかりお世話になってしまった。そういえば同居人は新婚旅行でウィスラーに行ったらしく、そのときのヘリスキーがあまりに素晴らしかったため、思い出を頼りに自分が利用したヘリスキー会社を調べたりして、そこがどう素晴らしいのかを説明してくれるという(山頂の二人の写真を撮ってくれる、とか)あまりありがたくない行為をしてくれるのだけど、まああまり積極的ではない彼がアクティブに動いてくれるのは良いことだ。一度にたくさんのことを求めてはいけないよね。後は私が休みがとれるか、です。
とれるといいなー。とれるといいなー。

富良野二日目

Chartreuse2007-12-02

富良野2日目は、相変わらずまずい朝ご飯を地下の窮屈なバンケットホールで食べて、8時半からゲレンデにでる。昨日の吹雪は嘘のように晴れ上がっていて、輝く銀世界が美しい。雪はさらさら。この世のものとは思えないほど楽しい。説明の苦手な同居人のアドヴァイスにも耳を貸す余裕がだいぶでてきて、自ら教えを請うたりする。ああ、楽しいなあ、楽しいなあ。ばかみたいにつるつる滑って、11時半、ちょっと早めのランチタイム。ビールに、カレー、シチュー、ポテト、ピザと、スキー場のロッジだとは思えないほど豪勢なランチ。宴会だ宴会。午後になると雲がでてきて、また吹雪。さぶい。凍るようなリフトで再び山頂を目指すとき、イヌイットや、チベットの民が、アザラシの脂とか羊の脂身を食べる気持ちがなんとなくわかった。
2時半頃に上がり、ちょっとごろごろしてから今日からオープンのニングルテラスにお散歩に。ここには手作りの雑貨の店が並び、別にいらないんだけどついつい手を伸ばしてしまうものがあって危険。同居人が子供のために、変わり笛を選んでいるのをみていたら羨ましくなって、私もなんだか、アラブの蛇遣いのような音のでる笛を買う。結婚式の余興にちょうどよさそう!そんなこんなでぱらぱらと無駄遣いをし、森の奥にある、喫茶店森の時計台に行く。ここも倉本さんのドラマに出てきた店らしく、相変わらずドラマを見ていない我々にとってはどうでもいいのだけど、店内は落ち着いて良い感じ。カウンターとテーブル席があり、カウンターならなんと自分で珈琲のミルが挽ける!らしいけど、自分で挽きたくない我々はテーブル席に座る。窓の外は雪景色、暖炉の音(あ、昨日と似たようなことを書いてる?)。なんだか静かで素敵だなーって思っていたら、いきなりおばさんの集団で店内はごった返してきて、写真を取り合ったり、大声で笑ったり、ぎゃあぎゃあとカラスの集団のような騒ぎになったので、店をでることにする。
ぶらぶらと散歩をしているうちに、17時になる。辺りはもうまっくら。17時からは最上階のラウンジのハッピーアワーでカクテルがすべて500円だというから、お食事前にそちらで一杯やっていくことにする。ラウンジには相変わらず人は皆無。二人きりで窓辺の席に座って、今日からはじまったナイターのライトアップされたゲレンデを眺めながらカクテルを飲む。一面のガラス窓の外には後から後から雪が降ってきて、やがてウェイターがやってきて、「飽きませんか」と訊ねるまで、ひたすら眺める。
カクテルを3杯くらい飲んで、隣のレストランに移動する。フレンチのコースは昨日でこりごりだったので、ディナー券は4700円分らしけど、3500円のイタリアンのコースでもいいかとたずねると、返金できませんので、アラカルトで注文して下さい、との良心的な答え。私はオニオングラタンスープを、同居人は北海道とうもろこしスープを追加注文して、コースに組み込む。結果、昨日よりもずっと美味しくて、満足いく内容だった。良かった良かった。
そんなこんなでお食事をして部屋に帰ってもまだ8時。もういちど、真っ暗になったニングルテラスを散歩したら、さっきはなかった雪だるまがいくつかできている。あっという間に雪って積もっちゃうのね。雪だるまなんて久しくみていないから、それだけでなんだか嬉しくなって、やっぱり私は、子供が生まれたら極地で育てたいと思う。つまり北海道とか沖縄とか。北海道なら雪があるし、沖縄なら海があるし、どっちでもいいけど、東京のせせこましい暮らしはいやだなあ、と思う。ちょっと前までは暖かい土地が良かったけれど、プラネットアースコウテイペンギンの章を観てからは、寒い地域もいいなあ、と思う。生まれてきた子がオスならば、マイナス50度にもなる厳しい寒さの中、じっと卵を守るような忍耐強い子に育てたい。そんなことを思いながら、ライトアップされたログハウスの小さなショッピングモールを、ぶらぶらと歩く楽しい、楽しい夜でした。

富良野

Chartreuse2007-12-01

金曜日から2泊3日で富良野に来ています。
今回は完全なるバカンス。しょっちゅう出かけてはいるけれど、プライベートなお出かけなんて久しぶりです。
目指すは富良野プリンスホテル。シーズン一番乗りのスキー。ということでとても張り切っていたのだけど、前日はたった一日留守にするだけでも仕事の処理が大変だったし、家に帰ってからは、同居人とドンキーコング樽ジェットに思いの外燃えてしまって、夜更かししてしまった。で、朝5時半に家を出る予定だったのだけど(はやいでしょー)、「しゃる!大変!」という同居人の声で目が覚めたのは5時50分。飛行機は7時40分発!もう超特急で準備をして、まじで顔も洗わずにとりあえず家を飛び出して一路、車で羽田へ。途中いくつかのとろくさい車に心の中で何回かミサイルを発射し、なんとか羽田についたのは7時18分。ターミナルのはしっこの旭川への出発ゲートに走りに走って、なんとか間に合った。ああ、間に合うものなのね、あきらめないって肝心ね。
そんなこんなで機内販売でロクシタンのセットとか買っていたらあっという間に旭川に到着。そう、11月と12月JALの機内販売で発売のロクシンタンのセット、すごくおすすめですよ!ロクシタンベイビースキンバームの現品(46g3500円相当)と、ハンドクリーム種類違い二つ、化粧水、ボディーローションにオリジナルバックがついて5000円!さらに私はJALカードを持っているので4500円です。さっきクリーム使ってみたけど、今日一日寒風にさらされごわごわになった肌が見違えるほどしっとり。帰りももう一個買っちゃおうかな。
さて、旭川はマイナス3度です。空港前からもうさらさらのパウダースノー。真っ白な柔らかそうな雪に、思わずふれてみたくて手を伸ばすのだけど、さらさらで、握りしめてもすぐにほろっと崩れてしまう。ああ、すてきー!実は旭川空港から富良野へのアクセスは結構悪くて路線バスしかない。タクシーを利用すると1万2000円くらいかかっちゃって、それはちょっとだるい。路線バスなら900円だし。とはいえ、リムジンばすのような二人がけの赤のゴージャスなチェアーが並んでいるバスなのでたいして苦痛ではないが、結構到着までに時間がかかる。結局10時10分出発のバスにのって、新富良野プリンスに到着したのは11時40分。ふう。
すぐに部屋が使えたので荷物を下ろして、腹ごしらえをして、早速ゲレンデへ!
今日は今シーズン一番空いているんじゃないかと思うほどがら空きの日で、ゲレンデの人はまばら。オープンしているエリアも少ないのだけど、それでも上から下まで滑れば3400メートル。初心者には十分です。
今回は人生で5回目のスキー。目を見張るほどの上達ぶりで、上から下まで下る途中で転んだのはなんと2回!来年くらいには冬のオリンピックとかにでもでれそうな上達具合だ。
しかし、富良野のゲレンデはさぶく、とくに山頂付近は吹雪で一時遭難するかと思うくらい。おもしろいことに、下に下ればもうお天気で暖かいんですよね。
そんなこんなで、15時のロープウェー終了とともに今日のスキーは終わり。部屋に帰ってサッポロクラシック富良野限定バージョンを飲む。
ところでプリンスホテルはごはんのまずいことで有名なのですが、ここも例に漏れず非常にごはんはまずくて、夕食の洋食コースに、同居人と私は元気がなくなる。一度くらい、お客さんに「おいしかったよ!」と言ってもらいたくないのか、プリンスホテルは。まあ、富良野プリンスを選んだのは立地とスキー設備だけだったのでごはんには全く期待してはいなかったのだけど、それでもやっぱりごはんがまずいというのは悲しいものです。
さて、ホテル周辺の森の中にはニングルテラスというショッピングロードがあり、木立の中に点在するログハウスの中でいろんな小物を売っている。オープンは12月1日からということなので今日はまだやってないのだけど、ライトアップだけはしていて良い感じ。ごはんに満足できなかった我々は、そのショッピングロードを抜けたホテルから徒歩7分というふれこみのバーに行くことにする。Soh's BARというそのバーは倉本聰が監修したということで、それは別にどうでもいいのだけど雪明かりの道を歩いてバーに向かうのは楽しい。昼間の吹雪はおさまって夜空には痛々しいくらいの明るい星。そろそろ凍死するかもって思うころ、カラマツ林の向こうに石造りの建物が見え、それが目指す場所らしい。バーは私たち以外には誰もおらず、本当に静か。メニューをざっとみたところまあとりたてて何かがある訳でもなさそうなので、食後酒と口をさっぱりさせる意味合いを込めてキールロワイヤルを注文したけれど、こちらもびっくりするくらいまずかったのだけど、それでも薄明かりの中で、窓からは雪模様の林が見えて、背後では暖炉がぱちぱちと燃えている。とっても幸せな富良野初日でした。

深夜のあらいぐま

月日というのは人の嗜好を変えるもので、あれほど嫌いだった洗濯が好きになった。今では毎日あらいぐまのように暇さえあればじゃぶじゃぶと洗濯している。洗濯物を干すのもだいぶうまくなった。10連くらいに連なったハンガーは、奥から順に干していけば、干し終わった洗濯物が顔にぶつかってきいってならずに済むのね!なるほどー(ばか)。急に洗濯が好きになった理由は定かではないのだけど、洗濯が好きというよりは、洗濯物が好きになったらしく、自分で洗濯できないものは大量にクリーニング屋に持ち込むようになった。別に今まで不衛生ではなかったと思うけど、なんだろう、この洗いたての洋服に対する執念は。でもさ、これやると、すぐに洋服傷んじゃうんだよね。

夜遊びの習慣というのは一度つくと止まらなくなる。今週は毎晩派手なイベントがあり、帰宅は2時近い。昨日は目黒にあるライブハウスへサックスを聴きにいった。いいねー、ライブ。やっぱり音楽は生が良い。サックスプレイヤーはイケメンで見てるだけで満足。そういうファンも多いのか、ジャズサックスってそんなに広い層に受けるのか?っていうような結構なおばちゃんが多かったよ(失敬)。そんな私もそろそろ人のことは言えない。確実に「おばさん」と言われる年に近づいているし、だけど私は別におばさんと言われることに対してそう気負いはない。心はいつまでたっても汚れなきガールであることに対しては疑いないし、一方肉体が衰えていくことは目の背けようがない。まあ滑稽でなければいいな、と思っている。ところで最近の若者はワインを飲まないそうです。お台場でイベントをやったバーテンの友達が、3日間でワインが一杯も売れなかったって。売れるのはビールとかフィズとか軽いのばかり。
先週うちでBBQパーティーを催したときなんか、6人でワイン8本とビール20缶くらい空いたけど、そのワインの飲みっぷりからいっても我々はもう若者ではないということか。だけど、これでもかなり少なくなったねってみんなで話たのだけどな。我々が若者であったころならば、おそらくワイン12本くらい空いていただろう。恋の始まりにも真っ最中にも終わりにも、いつも大量のアルコールがあり、深夜の濡れた匂いがあり、朝靄のざらついた空気があった。酔いは、不明瞭だった私の感覚を敏感にしたし、本音も嘘も笑いも絶望も、その中にしかなかった。
今みたいに飲酒運転にきりきりしていない時代、我々はバーでバラライカを飲んだあと、第三京浜で横浜に行ってさらに朝まで飲んだ。昼過ぎまでどこかのホテルか車の中で眠って夕方ようやく東京に戻るような週末。それはどこか他の国を旅するのと同じくらい不思議だし疲れたし刺激的だった。
そんなことを考えながら、今はもう少しおとなしく、それでもほぼ同じような思いで飲む。気がつくとそういう連中がその世界にはたくさんいて、もういちど私が戻れば再びあんな白昼夢のような生活をするのも夢ではない。悪くない。あまりに健康的なのはむしろ不健康な気分。あと一歩のところでぎりぎりで、毎晩尽きるまで、だけど終わることのないループを辿るように、もう一度。