バーガーの娘

Chartreuse2008-09-14

と、いうわけで、ランチはハンバーガーです。
牛肉を粗めにひいてね、パン粉とか一切いれずに歯ごたえのあるパテをつくります。じゃないとパンの食感といっしょになっちゃうから。できあがったハンバーガーは、めちゃくちゃうまい!パンも良い感じ。あー、幸せ。

良い感じに時差ぼけで朝は6時に目が覚めてしまう。だから、近所のヨガ教室に行く。公民館でやってるやつで、一回70分、1500円で教えてくれるのです。
実はヨガは初挑戦。あんなにゆっくりとし動きなのに、どんどん汗がでてくるって不思議。終わると体の中からすっきりした気分です。
私の行ったヨガでは、過去でもなく、未来でもなく、まさに今、この瞬間の自分の内側に入っていくことを教えてくれた。なかなか奥が深いです。
帰りに、マツモトキヨシのホームセンターでヨガマットを980円で買って帰る。ヨガマットを肩からかけてうきうき家に帰る。そういえばオアフでは芝生の上に寝っ転がってヨガをしているグループがいて、草丈が結構高かったから気づかなくて思わず踏みそうになってうわってなったけど、外でヨガしたら気持ちいいんだろうなー。マンダリンオリエンタル東京にも客室にヨガマットがおいてあったし、最近取材した海外のホテルにも、ヨガパビリオンを持つところが多かった。もっと早くヨガの魅力に目覚めていれば、マンダリンに泊まったとき、深夜まで飲み明かすよりは早朝目覚めて、東京が朝日に廃墟となった古代都市のように輝くさまを見ながらヨガをできたのに。
そうそう。オアフではすごいマッサージ師に出会った。体のゆがみや不調を直すために、整骨ではなく彼女は筋肉をほぐし矯正するのだが、そのマッサージが死ぬほど痛い。もう涙がでるほど痛い。骨が折れるのじゃないかと思うほど痛い。でも、彼女との1時間のセッションが終わった後は、ここ数年体験したことがないほど体が軽く、そして気持ちも晴れ晴れするのだ。彼女は初老ともいえる年頃で、まるでお地蔵さんみたいに柔和な人なのだけど、人づてに聞くところによるとそれはそれは厳しい修行を積んだそうだ。たとえばインドの山奥でいきなり置いてきぼりにされて、“気”の力だけで猛獣や毒蛇を寄せ付けずに下山するとか。
そのような厳しい修行の数々で、体を切り開くわけでも薬を使うわけでもなく、ただ筋肉をマッサージするだけで人の不調を取り除くという技術を会得したらしい。特に宣伝をするわけでもないが、彼女のもとにはどこかから噂を聞きつけた人々が世界中から訪れ、彼女は彼らを癒していくというわけ。
そんな人に出会って、私は、今まで誰かを癒したりすることに関しては全く興味なかったけれど、そういう能力ってすてきだと思った。霊感とかさっぱりない私だけど、もしかしてインドに行ってみたら気のパワーだけで蝙蝠を呼び寄せたり、蛇に道案内させたりできるかも。 
とヨガからの帰り道、最高に盛り上がってみたけれど、その昔、内田樹が「自分探しは要は、あるはずの自分の能力を誰にも認めてもらえないという、とても曖昧な自信に基づいた身勝手な不満だ」というようなことを言っていたのを思い出した。まあ半分は当たっているけれど、半分は、どうかな。そんなことわかっているけれど、けじめとして、旅立たなくてはならないこともある。生き続けるために。それがインドか、オアフか、もしくは綾瀬か、そんなことはわからないけど、でもそれはきっとヨガのときのように、目を閉じて、自分の呼吸に集中して、過去でもなく未来でもなく今を、ずっとずっと探っていけば自然に、見えてくるのではないかと思っている。