SUNDAY MORNING

今日の夜ごはんは、サンマの塩焼きとヱビスヱビスヱビスヱビス・ザ・ブラックをハーフ&ハーフで飲む、私の最も好きなビールのひとつです。
あー旨い。


友人が絶賛していた、「クラッシュ」がみたくて、久しぶりに近所のTSUTAYAに行った。レンタルビデオなんて1年ぶりくらいだ。最近はケーブルテレビの映画チャンネルで受動的に映画を観るか、観たいDVDは買っちゃってたから。久しぶりのレンタルビデオ屋ではなかなか欲しい作品を見つけ出すことが出来ず(どういう配列なんだあれ)、ずっとタイトルを追っていってたら「イカとクジラ」という、魅力的なタイトルの映画を見つけた。これは、もしかして私の大好きなダイオウイカマッコウクジラの対決を描いた壮大な海洋ロマンものではないだろうか、と胸が高鳴ったのだが、箱の裏のストーリーを読むと全然違ったので却下。そのすぐ下には「モーツァルトとクジラ」、さらに隣の棚には「娼婦と鯨」という映画があり、なんだろう、「〜とくじら」というシリーズ物なのだろうか。まあどうでもいいけど。
当たり前だけどやっぱりレンタルって安い。CD一枚分の値段でDVDやCD6枚借りれるんだよね、て嬉しくなって、6枚借りてみた。買うほどではないけど聴きたかった「MAROON5」と「プリンス」を恥ずかしながら借りる。恥ずかしいけど、結構好きなのです。

そんなこんなで、「THIS LOVE」を一緒に熱唱しながら、私がする予定の浮気について考える。
私はセックスについてそこまで厳格じゃないので、衛生面とプライバシーについては気を配るけど、まあ特定の恋人がいても別の人と寝ちゃうなんてことも希にある。なぜ今回こんなにためらっているのかなあ、と不思議に思っていたのだが、答えはすごく簡単だった。その人は新規で、しかもすでに深い仲だからだ。えっと、新規と既存というのがあって、私は元彼の回帰率が6割とイチローよりも高い打率を誇るので、元彼は「既存グループ」に属し、浮気にカウントしないことにしている。もちろんそれにはちゃんとした理由があって、私たちはもう現世では終わっている。これ以上進むことのない状態にいて、言うなれば無我の境地みたいな、とにかく二人で逢っておしゃべりして、ついでにセックスすることが楽しくて嬉しい、という関係。だからこれは浮気ではない。今の恋人に対して、なにひとつ心では裏切りはない。もちろん切なさや悲しみのようなものは私も人の子だから当然あるけれど、それは既に甘美な愉しみと思えるようになっているのだから、問題なかろう。しかも、年に1回かそれ以下っていう非常に少ない頻度なのだし、ノープロブレム。もうちょっと若い頃は勢いで寝てしまった1回限りの人もごくわずかにいたけれど、まあそれも事故として処理できる。しかし、今度のは違う。計画的犯行。
意外にも、良心の呵責。
休日の昼下がり、並んで「ペーパーマリオ」をやりながら、ふと、やめるべきだ、と思う。そして、〜すべき、だなんて、と一人で吹き出す。私の「すべき」行動なんて何一つないはずなのに。

そんなこんなで、「SUNDAY MORNING」を聴いていたら思わず泣きそうになる。心が満たされないときの、音楽ってどれほど素晴らしいのだろう。細胞が血が、音楽を必要とする。狂ったみたいに。21歳の10月みたいだ。1ヶ月間誰とも逢わず、本と映画と音楽で過ごした、あのときみたいに、音楽が必要だ。音楽が必要だ。