グラハムについで、恋に落ちた時計があります。
スピーク・マリン。先日ついに東邦時計が日本の正規輸入代理店になり、スピーク・マリンの最大の特徴であるオーダー・メイド販売までやってくれるとか。すばらしいです。先日、スピーク・マリンさん本人と会ってきました。とてもまじめで温厚な方で、仕事熱心で、そしてユーモアがある。素敵な方です。
それにしても、腕時計というのは、知れば知るほど魅力的な世界。
私もそろそろアニエスの腕時計は卒業したいなー。
でも、140万〜って。一番高いのは1400万円って。当分無理だなあ。

http://www.thewatchworkshop.com/speake-marin/

グラハムの時計師もすばらしかったけど。
http://www.graham-london.com/

この二つの時計の良さは、もっともっとみんなに知ってもらいたいです。


今日は、汐留に期間限定で来ている岡本太郎の「明日の神話」を見たあと、帝国ホテルでお食事。「明日の神話」はもともとメキシコのホテルの壁画として制作していたそうなのだけど、竣工前にホテルがつぶれてしまって結局そのどさくさで壁画もわかんなくなっちゃって、ちょっと前にメキシコの資材置き場で発見されたのを持ち帰ったとか。すごいなメキシコ。アバウト。で「明日の神話」はどうかというと、えーっと、メキシコのホテルにあるんならまあいいかもって感じ。フリーダ・カーロとかも強烈な絵描いてたものね。だけど、私はこんな絵が壁一面にあるホテルで待ち合わせとかはちょっと遠慮したい。商談とかもこんなホテルのロビーじゃまとまりにくいと思う。私に芸術的センスがないものだから、こんな感想しか持てませんでした。「明日の神話」で来た人、ごめんね。ぺこり。

そのあと帝国ホテルでディナー。日本におけるフランス料理の偉大な開拓者、村上信夫氏が急逝してからそろそろ一年。今帝国ホテルでは村上さんのメモリアルイベントを開催されています。ロビーや17階のフロアや地下のレストラン前に昔の写真や村上さんの言葉や、メニュー考案の裏話などがパネル展示され、それはそれは興味深い。地下のブラッセリーでは村上信夫考案のスペシャルコースが提供されています。

メニューはこちら!

http://www.imperialhotel.co.jp/cgi-bin/imperial_hp/index.cgi?ac1=JTr&ac2=labrasseri&ac3=3909&Page=hpd_view


で、実際どうだったかというと、思わず笑っちゃうほどおいしかったです。特にコンソメジュレと濃厚なパンプキンスープを混ぜて食べる「コンソメとかぼちゃの冷製スープ インペリアルスタイル」。これはすごいです。ビシソワーズはまあよく見かけるメニューですけど、パンプキンって珍しい。それが、コンソメジュレともう絶妙なハーモニーを奏でるわけです。
「薄切りスズキのオーブン蒸し デュグレレ風」もすばらしかった。淡泊なスズキにこんなにうまみがあったのかと思うくらい、柔らかくふっくらと蒸し上げたスズキに、そのスズキのエキスを使ったソースを絡めて食べる。ソースはこくがありつつも。トマトのちょっとした酸味がアクセントを加えてとても新鮮な味わいです。
もちろん、伊勢エビもフィレ肉もおいしかった。一緒にいただいたシャンパーニュ「マム」も、アルザスピノ・ノワールもすばらしくおいしかった。幸福な一夜でした。

おいしいものを食べるのは、なんて幸せなことでしょう。
うーん。だけどもこんな生活を続けていたら、フォースリーンもヘルシアも、効果がなさそうです・・・。