マイケル・ジャクソン賛歌

Chartreuse2006-04-03

土曜日は、親友二人とその彼氏を招いてBBQパーティー。招いたのはもちろん居候宅で、そこは保坂和志のプレーンソングの世界なのだけどまあ別にこれは言ってみたかっただけであんまし関係ないんだけど、今の時期は駅から家までの10分ちょっとの道のりの桜が満開。本当に暖かくて気持ちよくて絶好のお花見&BBQ日和♪
金曜日は会社帰りに池袋のガーデンで待ち合わせをして、いったいどんな肉食獣を飼っているのかというくらいたくさんの肉を買う。そして千代田鮨の夕食後、すぐに(FF12をちょっとやってから)下ごしらえにかかる。

昨日のメニュー。
あさりのオリーブオイル炒め
ケイジャンチキン
ココナッツ風味のシュリンプ
ワインでマリネしたラムのロースト
うちのシェフ特製 スペアリブ
(それでも肉が足りなくなったので急遽)ソーセージ
和牛のステーキ 

そしてスパークリング2本、白ワイン2本、赤ワイン2本、ビール12缶が空きました。

あー、よく食べたしよく飲んだ。

だけど友人とその彼氏とみんなでパーティーってのはなんだか大人な感じだ。女の子はみんな27歳の普通の女の子だというのに、対する男性側はバツイチもあれば子持ちもいて不思議。人と人の組み合わせというのは本当に不思議。
で、私は本当に調子に乗って久しく飲み過ぎて、夜半、昨日摂取したものをすべて戻してしまった。それは本当に苦しくて、翌朝になってもまだ治らずようやく昼過ぎに回復しただろうと思って水を飲んで苺を食べたら、それもまた全部戻してしまうんだ。胃液で喉はひりひりするし、涙がぼろぼろ出てくるし、たぶん死ぬと思った。それでベッドに横たわっていたのだけど、左胸がしくしくと痛く、触ってみたら左胸だけ固いものがあったので、おそらく私は乳癌だろうと思った。で、絶望的になって、別に私が乳癌なのはかまわないけど、神様、今のタイミングでそれはないわと思う。むかむかの身体でどうしようかしばらく悩んだあげく、恋人が緊急用にと枕元に置いておいてくれた携帯で隣の部屋でFF12を楽しむ恋人を呼び出す。「大丈夫?」と寝室をのぞく恋人にそばにくるようにいい、手を引き寄せて胸に当てる。恋人は、無言で触れてから、しばらく前から気になってはいたんだけど、という。でも、たぶん生理前だからリンパが腫れているだけだと思う。いつもそうだから。乳癌なら、もっと丸い固まりのようなしこりになるから。
その言葉通り、夜になって生理が来て左胸の痛みと腫れは引いた。
良かった。
と、いうわけで全国の女子のみなさん。生理前日だと思われる日に飲み過ぎると偉い目にあいますよ。免疫力が下がっているので身体をこわしやすい。くれぐれも気をつけましょう。また急激に胸が痛くなっても、リンパの腫れということがあるようです。だけど乳癌の可能性もあるので、心配ならば早めに検診に行きましょうね。

そんなこんなで、生理がくれば体調はちょっと良くなる。夜になったらだいぶ回復してきて、うどんを食べる。そんで眠る。外は激しい雨。窓ガラスを風雨がたたきつける。この雨で桜は全部散るだろうか。だけど、私は大丈夫。守ってくれる人がいるし。大丈夫。大丈夫。

翌朝、月曜日は快晴で、空は嘘みたいに青い。昨日の雨で桜は全部散っちゃったかなと思ったけど、まだまだ花は満開だ。朝のきれいな空気に、花びらが舞ってそれはそれは、それは美しい。
頭の中にはマイケル・ジャクソンの音楽が流れている。初期の頃の音楽。「Human Nature」とか「I can't help it」とか。ずっと、大好きだった。マイケル・ジャクソンが。中学校から高校の終わりくらいまで。夜行バスで山陰の町から東京ドームまで見に来たくらい。久しぶりに、あの情熱を想い出したりした。過去、非常に情熱を注いだものを想い出すのは、どうしてこんなに歯がゆい気分になるのだろう。
突然、ちょっと前を歩く大切な人に、別れを告げることを思う。
やっぱり、愛していたの。
わからないけど、たぶん、マイケル・ジャクソンのような、世界一の馬鹿かもしれないけど。
それは非現実的で、だけど妙にリアルで、私は来年の春も、この桜がみれるだろうか。
そうだ、今まで二年連続で、同じ人と桜をみたことはなかったなあ。