ファンタジー
アニエスのレセプションパーティーで、鮨を握る職人。
こういう仕掛けはさすがって感じ。
昨日はJapan Fashion Weekのオープニングセレモニー、そしてフランス映画祭のアニエスbによるレセプションパーティーの掛け持ち。聞こえは華やかだが、青山一丁目から明治神宮に仮設された会場まで強風のなかてくてくあるいたり、その後無人の都営大江戸線「国立競技場」で電車を待ち、再び六本木方面に向かうときなど、異星にきたようなもの哀しさを覚える。
アニエスのパーティーは昨日お会いした(向こうは覚えてないだろうけど)クロード・ルルーシュ監督とかそのほか映画でみたことある!ていう人がたくさんいて楽しかった。
帰宅したら1時すぎてたんだけど、約束してたのでFinal Fantasy XIIのイントロを見る。
すげー!バトル画面の切り替えがなくてよくわからんし、画面がくるくる移動するからちょっと酔う。
でもすごい。楽しい!早くFinal Fantasy Xをおわらせなきゃ(はりはりまんぼん、むずかしいよう)。
相変わらず私の読書指南であるBさんおすすめしていた絲山秋子の「海の仙人」 を読む。
http://anotherorphan.com/2006/03/post_215.html
良い本です。本当に切ない。小説として素晴らしいと思うのですが、私は小説について語るのは苦手なので(知識がないので)ひどく単純に自分のことに置き換えてしまう。乳癌で愛する人を亡くす男、というのは、今現在、私の最も身近な男の話だ。本を読んで、初めて気がついた。恋人の乳癌に気がつかなかった責任、というようなものがあることに。
かつて妻を乳癌で亡くした私の恋人が背負っている、輪郭のはっきりしない後悔のような、悲しみのようなものが、突然鮮明になった。
もう慣れたけど、つきあい始めたころに、やけに胸に触れる人だなあ、と思っていた。だけど常に、異常がないか確認していたんだね。
そんな、哀しすぎるね。
だけど、だからこそ、私は胸に顔を埋めるその人の頭を抱きながら、ママとつぶやくような男とは違い、いつも守られているような安堵を抱く。
いつも、守ってね私のことを。
どうか、神様。たとえ運命とはいえ、どうか乳癌でだけは私を死なせないで。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/08/28
- メディア: 単行本
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