おもかげ

昨日は11日オープンするシネマート六本木のオープニング記念記者会見へ。韓流の若きホープ、オン・ジュワンと監督のビョン・ヨンジュがいらっしゃって写真撮影と質疑応答が行われた。
はっきしいって韓流に全く興味がなかったので、会場で初めて今日の取材の予習しなきゃなと思って資料めくって、韓流が「かんりゅう」ではなく「はんりゅう」だということを知って超ショック。考えてみれば当然だけど、いやーはずかしい。あまりの恥ずかしさに頭から煙がでそうだ。思わず廻りの様子をうかがってしまったよ。そんな感じで記者会見スタート。現れたオン・ジュワンくんをデジカメで撮影した直後モニターを見たら、輪郭とか眼鏡とか髪質とか唇とかがモトカレそっくりでそれがあまりに似てたんで大笑いしてたら写真撮影の時間が終わっていてピーンチ。英語の記者会見と違ってたぶん会場の人ほとんどが言葉がわからないので場も暖まりにくい。しかも同時通訳の人の訳がさっぱりわからず、これはどう記事にまとめたらいいものか悩む(幸い私はインタビューではなく映画館の方に重点を当てた取材だったのでラッキー。ま、気楽に楽しめました)。でその後ジュワンくんの等身大パネルのサインイベントなんかがあったりして、楽しく過ごした後解散。帰りの地下鉄で資料をもういちど読み返してみたら、てっきりおじさんだと思っていたビョン・ヨンジュ監督は韓国きっての女流監督だと判明し、またまたショック。だってどうかんがえてもあれはおじさんだろー。30分も空間を共にし、一語一句真剣に聞いていたつもりなのに相手の性別を認識できていなかったなんて、なんだか世界ががたがたと崩れ落ちてしまった。
これからはもっとまじめに取材に望もうと、ふんどしを引き締めなくちゃと思ったら、オン・ジュワンくん似のモトカレに春日錦に似ていると言われたことを思い出し、複雑な心境になる。

夜は新しいお店のオープニングパーティー。シルバーのどくろのリングが16万8000円という私にはちょっと理解できない価格設定のヒップホップなお店。ウェルカムドリンクがモエで萌え。だけどそういえばランチを食べ損ねていて空腹に流し込んだシャンパンで胃がけいれんする。世界がぐるぐるに回る。明日の朝のパンを買って帰らなきゃ。ここからならアンデルセンかな。いや、エチカの中のパン屋にしてみようかな。そしたらちょうど恋人からメールが入って今から帰る、と。じゃあ渋谷で待ち合わせようかと言って、あなたは成城石井でチーズとハム買ってね、私はパンを仕入れてくるからと電話を切って、やっぱり私はどんなに派手なパーティーに行っても、刺激的な仕事をしていても、もちろんそれはとても好きだけど、こうしてお休みの朝ごはんの準備のことを考えているときが、いちばん幸せだと、霧雨のなか、パン屋を目指して思う。