今日から6日間は、一歩だけおいついて

ブライダル・エステに行こうよと友人を誘ったところ、足つぼなら行くと言われてがっかりなしゃるです。こんばんは。

今の恋人を、どう形容しようか。おそらく、今までの恋人が「知性的」ならば、この人はとても「理性的」な人。仰天することはないけれど、とにかく積み上げられていく日常が楽しくて、退屈なんてないです。常にベッドカバーとかキッチングッズとか考えてる。私にとっては、ネルヴァルでもオクソでも、大差ない。恋人は、デュルケームの「自殺論」を読む私に向かって、そんなものばっか読んでるからおかしくなっちゃうんだよと断言する。私は、さもありなんと思って、本を閉じる。最近買った「月下の一群」は、まだ一度も開かれていない。そこに広がる世界を脳のどこかで思いながら、カーペットの色について議論する。
時間が刻一刻と過ぎていく。着信を待って秒針の音に心臓が締め付けられるような想いも、濡れた深夜の道路にきゅっきゅとスニーカーの音をたてて、息があがるまで歩くこともない。眠る前にしなくちゃいけないことがたくさんあるのに、気づけば翌朝に押し出されている。


そうえいば、幸せだ、幸せだと宣言している。
幸せって宣言するものなんですか?



日付が変わる直前に、すっかり寝込んでいたその人の携帯の目覚ましがけたたましく鳴り響き、半分寝ぼけたあの人は、隣で本を読む私に「お誕生日おめでとう」と言ってageteのアクセサリーを手渡す。
幸せだ。なんて幸せだ。
今日から一週間だけは、あの人と私の歳の差は14に縮まる。