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もしも一緒にチョコクロが食べれたら

その美少年が iPod Shuffleが欲しいと言ったから、私はアニエスで洋服をたくさん買って必死にポイントを貯めて、景品の iPod Shuffleをプレゼントしてあげようと思ったのだ。だけど、先日彼のアパートに行くと、机の上に並べたいくつかのiPodを前に困り果てた彼の姿。 iPodiPod miniが一つずつ、 iPod Shuffleがふたつ。彼の笑顔をみたいと願った女の子からの気持ちたち。ね?軽々しく欲しいなんて口にしちゃだめよ。だけどそれを売り払ったりなんて思いつきもせずに、どういう風に使い分けようか悩むあなた。そういうところ、好きよ。

失恋をすると、私は輝きます。失恋の傷は、買い物で癒すから。新しい服、新しい靴、新しいアクセサリーに包まれて、きらきらきらきら。だから私にとっては失恋してた方がいいんです。ふふん。

昨日見た赤のサンダルが諦められない。だけど、遠出する時間はない。卑弥呼って取り寄せてくれないんですよー。意地悪。だから、大宮の支店に電話して、直接家に送ってもらうことにした。超面倒なの。現金書留でお金送って、それで宅急便で送ってもらう、今時。しかし私のこの執念。違うところで発揮できれば、もっと大物になったかもなー。でも到着が待ち遠しいです!こないだ買ったスカートにぴったり♪そしてこれに合わせて、アンクレットが欲しい。トゥリング(足の指輪)が欲しい。

美化強化月間(私の)の一環として、カリスマメイクアップアーティストによる、メイクアップ講座「勝ち組!美人顔メイク講座」に行ってきました。私はランコムマニアとして、口紅やアイシャドーやアイライナーやマスカラは一通りもっていて、そしてそれは一財産に値するほど大量にあるのだけど、実はそれらはうまく活かされていないのではないかという疑念が生じて、ここはひとつプロの手ほどきをうけよう、と。しかしよくデパートのイベントや雑誌の写真でみて思うのだけど、どうしてカリスマメイクアップアーティスト(男性)は日焼けサロンに行ってるんでしょうね?主婦層には受けがいいのかしら。かといって、 Dr.大高みたいに真っ白ばっちりメイクも怖いけれど。
結果として、行って良かったです。いくつかの有益な情報を得ました。シワとシミは大敵です。老化はだめです。そりゃそうだわな。
ヴィヴィアン・タムで相変わらず入りもしないデニムを眺めて、二の腕がもう 3センチ細くなったら買おうと決意したチャイナカラーのノースリーブのシャツを見て、その後西武のコスメ売り場に行く。私の世界で一番好きな場所である、ランコムのカウンターへ・・・おっとシュウ・ウエムラにはニューアイテムがずらり。シュウ・ウエムラで私が買うのは、マニュキュアのみです。マニキュアはいいです。値段も1500円と手頃(ランコムは 2600円。そんなにだせるかっつーの)だし、何より色が、本当にキュート。発売になったばっかりのマニュキュア「サプリメントミネラル」は(なんだかやりすぎに健康的な名前ですね)どれも夏らしいジューシーカラーで、心が浮き立つ。全部欲しいけど、そうもなるまい。ああ、どれにしよう。選んだのはラメがたくさん入った、太陽のような赤。きつい赤じゃなくてオレンジのような柔らかな赤で、暖かな感じがいい。店員さんに今日の私の目元のメイクを褒められたのでご機嫌になって、うきうきとマニキュアを買って、それでランコムカウンターに行く。メイクアップベースを買おう(美人の条件は 88 %肌で決まるんですって)。マキベース UVフォーエバー 4200円。一体一枚の肌ができるまでにいくらかかるんだろうと試算する。洗顔とか化粧水とか乳液は省いて、まず UVケア、下地、コンシーラー、ファンデ、パウダーで、ざっと 24000円ってところか。それにチークとか口紅とか眉とかアイシャドウとかマスカラとか、ああ、本当に私ってばかと思いながら、だけど私の幸せはここにあるのだから、いいじゃん。買おうと思ったら、なじみの店員さんが、 6月 3日のサマーファンタジーと一緒に 1万3000円以上買えば、ランコムのメイクボックスとミラーとチークブラシと携帯ストラップがプレゼントになるんで、ご予約なさってそのとき買われたらいかがですか?と言う。だから予約する。いや別にストラップはいらないんだけどね。どうせ 1万3000円以上は買うしね。

今日も帰り道、思う。
恋人が欲しい。
恋人が欲しいんです。普通の。何が普通かと言われたら困るけど、私は、私が話したいときに話しを聴いてくれる恋人が欲しい。私を愛してくれる恋人が欲しい。恋人が欲しいとストレートに思えるところが、もうおばさんだなあと思うが、それはさておき、世の中の恋人たちは、たぶん逢っていないときにも、繋がっているようにみえる。私は、一緒にいるときだけ。繋がるものなんてない。約束もない。信じるなんてない。そんな概念がその人にはそもそもないから。
今度は、愛してくれる人にしようと、そう思って、それば、なんて大変なことなのかしら、と気づく。
愛されるなんて。
愛している方が、ずっと簡単だわ。そうか、私は愛される努力はあんまりしなかった。
一途にがむしゃらに竜巻のように愛してきたから。
なるほどなー。『勝ち組』『モテ顔』。みんな愛されるためにがんばってるのに、あろうことか私は「勝ち組!美人顔メイク講座」で思わず吹き出してしまった。いつまで真っ赤なサンダルを履いて、真っ赤なマニキュアをつけて、オレンジとブルーのアイシャドウで「ナポリの陽光」とかはしゃいでるの。いや、だけど、だけど、好きなんですもの。やっぱり、私は好きじゃなくちゃいやだ。
もうちょっと、 27歳までは、好きなものを貫こうと、相変わらず一人で、鶏肉と梅の五穀米のリゾットを作って、ダイエット生なんて飲んでみたりして、幸せで不幸せな、日曜日を終えてみたりする。