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Chartreuse2005-05-21

昇華

買ったばっかりの幸せな黄色の 2万5000円のスカートを着てご機嫌な私に向かって、その美少年は、「かわいいね。手作り？」と言った。わははははー！！まあね、台形のスカートなんて、布をびゃーってミシンで縫うだけだものね。麻だからすぐにしわくちゃだしね。だけど、今、かわいいって言ったね？確かにかわいいって言った！！

歪んだブラジャーをつけた女はやっぱり美人とはいえないと思う。折しも美化強化月間なわけだし（私の）、偶然通りかかったデパートの催事場でワコールビッグバザールをやっていて、下着を一式揃えることにした。私は下着は絶対に上下揃える派で、バーゲンでも妥協はしません。揃わなければ、諦める。運良く身につけるだけで元気になれそうなオレンジのレースがあしらわれた陽気なブラジャー（どんなブラジャー？）とショーツのセットをゲット。こないだ買ったスカートともぴったり♪レジに並んでいると隅っこの方に陳列されるツモリチサトが目に入る。だめだよ。ツモリチサトのブラジャーは 26歳の体をサポートするには役不足。でもかわいい。機能的且つゴージャスなランジェリーは個人的に楽しむのはいいけれど、恋人に見られるのは、なぜかツモリチサトとかウンナナクールとか、その辺のガーリーなラインが望ましいと思っている私（そしてあまりのガーリーさにかつて恋人に吹き出されたという衝撃的な過去が）。そう。私の勝負下着はゴージャスではなく、木綿です木綿。どうでもいいけど。だけど、私の隣で店員さんをつかまえて必死で緑のブラジャーを探していたおばさん。緑のブラジャーがなかなかないのは、風水の先生が緑の下着を身につけると腰痛が治ると言って売れてしまったからではなくて、ただ単に緑のブラジャーの生産が少なかったんだと思うよ。

昨日は夜、恵比寿でちょっとしたパーティー。 DJブースから流れるトランスバックに何杯かシャンパンとカクテル飲んでピンチョスつまんで退散。こういうパーティーは実は苦手です。みんな親しそうにしてるけど、別に親しくもないし。その後いつもとは趣向を変えて下高井戸へ。下高井戸は実は良い店がいっぱいです。そのお店も最近私のお気に入りの店のひとつ。明石直送のタコを使ったメニューが自慢。腹が減ったのでタコ飯です。

身がぷりぷりして、とっても美味しい！明石のタコを食べると他のタコは物足りなく感じてしまう（なんでも明石のタコは蟹の子供を食べてるから美味しいだとか。ホントか知らんが）。そしてここでは、ヒューガルデンの生ビールが飲める！これからの季節はヒューガルデンが最高に旨い季節。のどごしすっきり、ほのかなオレンジとコリアンダーの香りが爽やか。ああ！幸せ！そのほかにもレンコンチーズ焼きとか九条ネギの卵焼きとか、なんだかとっても美味しいのです。この店は。

帰宅はもちろん丑三つ時。肌に、肌に悪いわ。


本日はなんとか昼前に起きて渋谷へ。ランチは久しぶりの、ル・カフェ・ブルー。お相手は仲の良い女の子で、女の子とのランチというのはどうしてあんなに楽しいのでしょう。今日はその子と美人になるためにいろいろと議論をした。もともと美人ではない私が美人だと思われるには「美人オーラ」みたいなものを纏わなければならないわけだけど、どこに売ってるんだ「美人オーラ」は。東急ハンズか、ロフトか。その子が言うには、美人のイメージは、髪が長くて、スカートを履いていて、サンダルだそうだ。私だって、髪が長くてスカート履いててサンダルだもん！大切なのは、子供好きって感じらしいんだけど、それはだめだわ私は子供嫌い（いや、嫌いなんじゃなくて苦手）。私は新タマネギと黒コショウのクリームパスタを、彼女は豚肉のラグーをぺろりと平らげさらにデザートまで食べながら、痩せなくちゃねーと口々に言う。ラクなダイエットって何かな？風船は？あ、楽しそう。腹筋鍛えるんでしょ？でも顎が痛くなりそう。しかも首が太くなりそうじゃない？などと言って、結局結論がでないまま、だけど幸せな気分になって別れる。

その後彼女は夏に向けて脱毛エステへ。私は唯一親に感謝できるのは毛深くなく生んでくれたことだと想いながら銀座へ。偶然姉も銀座でショッピング中だということが判明し、合流。そして彼女のアクセサリー選びに付き合う。自分への誕生日プレゼントとして、さんざん迷ったあげく、 18kのネックレスとブレスレットをご購入される。ブラックダイヤモンドが鏤められていてとてもきれい。ダイヤモンドはちょうど彼女の誕生石だし、きっと幸せが訪れるよ。ブラックな幸せが。
ショーウィンドーで、真っ赤なサンダルに一目惚れした。でもサイズがない。問い合わせると、大宮か藤沢か鷺宮の支店にはあるらしい。とおいなー。しかし、欲しいモノは絶対に手に入れてきた私。もしかしたら明日は行くかも。大宮か藤沢か鷺宮へ。なんと言っても今月は美化強化月間だからさ。
その後本屋をちょっと冷やかして、喉が渇いたなーと思う。昨晩のヒューガルデンの生の快感が忘れられない。この辺りで、ベルギービールを飲めるところって・・・と考えて、おおそうだ、 Favoriっていうベルギービールバーがあったな、と思ってうろ覚えの路地を曲がると、あったあった！ Favori。 18時過ぎの店内には人はまばら。カウンターで中年のおじさんが一人とカップルが一組。 3人くらいのグループが 2組くらい。私はもちろん悩むことなくヒューガルデンの生。グラスに満たされたシャンパンゴールド。喉に、食道に流れゆく弾ける液体。ああ！美味しいわ。
そうそう。ヒューガルデンはかなりメジャーになってきてるのね。今度イベントがあるみたい。銀座と表参道で。詳しくはこちら→http://konishi.be/
それに合わせて Favoriでもヒューガルデンにぴったりの、スペシャルメニューをご用意されたとか。「蒸し鶏とクリームチーズのサラダ　グレープフルーツ風味」。聴いただけで美味しそう。 6月3日からの限定メニューらしいです（あまりにもできばえが良かったので定番にするかも、とも仰ってました）。楽しみです。ぜひ、このときはおじゃましなきゃ、です。
そんな感じで、ほろ酔いで店を後にして、冷気の降りてきた、透明な銀座の街角の、煌めくネオンを、行き交う人々の軌跡を、空に瞬く儚い星を、見て思う。
ここが大好き。
先日、家賃更新に迷う私に美少年が、自分の家にくれば？スペースはあるから、と言ったので、私は、ここに住み続ける決意ができた。東京にいれば、と言ってくれた人がいたというそんな単純なこと。だからと言って彼の家に転がり込んじゃったら、彼に恋する女の子達の恨みをかって、命がいくらあっても足りないわ。せっかくここにいるならば、美しくありたいし、楽しくありたいし、恋していたいし、未だに私は、期待している。人生に。 26歳にもなったのに。まだこれから楽しいことがたくさんあるような気がしている。
だって、私は一人だからね。
誰にも邪魔されないというのは、本当に強く元気になれる。今までの人生で、私を愛してくれた人は皆無だと、今なら笑って言える。そして、いかん、と思う。こういう垢抜けた女は、もてないの。もっと鬱屈してなくちゃ。もっと頼りなくないと。ほらほらほら。だってこれは恋愛日記なのに、最近食べものとお酒のことしか書いてないわ！反省。