クロコダイル万歳

最終日、朝は鳥の声で目覚める。
森が暗闇からだんだんと色彩を得ていく様子は驚愕の瞬間だ、と思う。太陽は本当にすごい。
本日は、このロッジの名称にもなっているHealing Waters Spaを取材することになっている。アボリジニー智慧に教えを受けた、聖なるスパだ。ここのスパは非常に評価が高く、ビジターで訪れる人も多いという。
私がお願いしたのはボディスクラブとフェイシャルの2時間のコース。日頃は体の疲れが著しいためフェイシャルよりもボディを優先しがちなしゃるですが、いやいや、フェイシャルってばかにできない。すごーく気持ちいいのです。顔は脳に近く、マッサージされるとリラックスしやすいんですって。だからもう、ほっぺたとか鼻の脇とかソフトタッチでやさしくマッサージされると、いっちゃうんじゃないかってくらい気持ちいい。それが通常いくようなはげしいんじゃなくて、無我の境地のような心地よさです。体が宙に浮くような、心が乳白色の球体になって海の中に漂うような、そんな心地よさ。絶対おすすめ。みんなここに来たら受けてみるべし。

午後はディンツリー河にワニを観に行きました。「しゃるわにしゃるわにしゃるわにみたい〜♪」と歌うほど私はワニが観たかったのだが、「ワニが観れます」っていう車道の看板を頼りに乗り込んだ1時間のボートクルーズでは、本当にワニが簡単に観れた。浜辺に寝ころんでいるのは歯のお掃除中の3メートルのヤングオスだって。かっこいい。So Cool。帰りももう一匹泳ぐワニを観れた。ああ、ワニ素敵。クロコダイル万歳。なんかねえ、あんなに大きくてすごく動作が緩慢で、かと思うといきなりぐわって動き出して小動物を襲う、そのギャップにものすごく惹かれます。
ワンダフルオーストラリア。
道路は広く運転はあくまでも快適で、広大な大地に壮大な景色。日本に帰るのが本当に嫌だ。どうして、あんな狭苦しいところで朝から夜までときには明くる朝までパソコンの前でせこせこ働かなきゃいけないんだろう。でもまあ、今回この旅行(仕事)に来れたのも、その労働の一部だ。さあ、文句を言わずに帰ってこの原稿を書き、写真を纏め、レイアウトを組みましょう。
そしてまたオーストラリア特集第二弾を組んでオージーにくるんだあ。