ビッチ系

近々子供を産もうと思う。

この年になるとコンドームに不具合があったりでもしない限り、出来ちゃったなんて自体は有り得ない。妊娠するには相当な覚悟と決意が必要になる。
だから、まあちゃんと考えてはいるのだけどなかなかスケジュールの調整がつかず、法的な手続きを踏む前に妊娠することだって多々あるだろう。だけど未だに世間はそういうのにやっぱり冷たいように思う。まあ私の周りだけかもしれないけど。そしてもし子供ができたら結婚しないと子供がかわいそうとか言う人もいる。そういう話を聞くと、赤ちゃんポスト反対論者の訳の分からない言い分を思い出す。「赤ちゃんポストに置き去りにされた子供が将来幸せになれるか分からない」なんて、fuckin 誰が幸せのラインをひいたんだ。責められるべきは、子供を置き去りにした親であって、赤ちゃんポストを設置した側ではないだろう。設置した方はただ、命を救いたいと思っただけだ。これだけごろごろ赤ちゃんが放置される世の中にいて当然の行為ではないか。幸せでなくては生きてる意味がない、と信じて疑わないのも鳥肌がたつ。
まあそれは置いて置いて、子供ができてから言うと誰も信じてくれないだろうから、私は近々、子供を産みますよー、ってここで宣言しておきます。

と思ったのは、先日パパタラフマラの方にインタビューしたからだ。非常に素晴らしいダンスカンパニー(でもないな、歌あり劇あり踊りありの舞台をやる)なのだが、やはり25年もこういうことをやってらっしゃるだけあって、考え方が素晴らしいのだ。新しいものを造るということは、そしてそれを造り続けていくということは、なんて大変で苦しいことが多いんでしょう。だけど常にパワフルで爽快でお話を聞いていて本当に感動しました。最近はみんな身体を使わないからだめだ、と仰っていました。私もせめて女に生まれたなら身体を使って子供くらい産まなくちゃな、と改めて思ったよ。最近忙しかったから忘れてたけど。

昨日は青山にマンションを持つヤングエグゼクティブのお家でパーティー。なんだか神宮花火を見ながらのパーティーだそうだ。冷蔵庫にモノを詰め込み過ぎたため無惨にもヴーヴ・クリコは生ぬるくなっていて、これは私にとっては受け入れられがたい出来事だった。しかもビールは、アサヒスーパードライとサッポロとキリン一番絞りで、一体何を考えているんだろう?ヱビスは?ヱビスザホップがなくて、一体何が花火パーティーだと内心くさくさしていたのだけど、まあ一応大人だからそういう態度は表にださずにみんなにクリコをついであげた。知らない女の子が何人か来ていて、まあ女の子と言っても私より少し上くらいかもしれないが「私ビッチ系なの」って公言しちゃうまつげばさばさのドール風の髪型をした女の子が、そのクリコを一口飲んで、なんとそこに氷を入れようとした!初対面ながらさすがに「あ!それは!!」と声を上げた私に、「なあに?何かタブーってあるの?美味しく飲めればいいじゃない?」と。お友達の女も「いいのよ。別にビールに氷入れてもいいんだから。私にも氷頂戴」と。みなさん。これがセレブパーティーの実情ですよ。クリコに氷を入れちゃう女の集まりですよ。もう腹が立って腹が立って、シャンパーニュ地方で端正込めてぶどうを育て、ドサージュを造り、ボトルをひっくり返す醸造家の人々に、心からお詫びを申し上げました。
本当にごめんなさい。ぺこり。