先日、恋人とメキシコ料理を食べにいきました。メキシコ料理というのは、とうもろこしと挽肉とトマトソースがあれば数種類メニューができそうです。サボテンのマリネは、なんか海草みたいでした。お店は原宿の裏通り、この地で20年以上になるメキシコ料理の老舗らしく、その日は結婚パーティーなんかも催されていた。梅雨の雨の平日の夜、路地裏の地下の店で赤や緑の照明が点滅するラフなレストランでのパーティーというのもなかなか幸せそう。結婚式のパーティーの場所というのは、なかなか難しいですね。さっきゼクシィネットをみていたら、アウトバックステーキハウスでお披露目パーティーなんていうのもあって、肉を豪快に食べながらのパーティーというのもなかなか素敵だ。だけどレンタルウェディングドレスだと鉄板で弾ける肉汁がドレスを汚すだろうから、あの、紙のエプロンをつけなきゃだ。だけどウェディングドレスに紙エプロンはあまりに悲しいから、新婦用にブライダルエプロンめいたものを用意してくれるのだろうか。
メキシコ料理の店は予想外に楽しくて、私は、ソルにテカテ、マルガリータにクエルボを飲み、すっかり良い気分。結婚パーティーを横目で見ながら恋人に、結婚してずっと一緒に生活していくのはどんな感じなんでしょうか?と訊ねたところ、奥さんが亡くなるまで9年弱の結婚生活経験のある彼は、そこにいるのが普通になってくるのです、というので、私たちはかなり一緒にいますがそろそろ普通になってきたのでしょうか?と問うと、普通ではありません、と答えたのでちょっと満足です。満足なんですが、私はそろそろ退屈感を感じ始めていて、だけど彼の方はまだ普通にはなっていないということは、その分二人のテンションの溝が深まりつつあるということで、これはあんましよくないです。最近、私のテンションばかりが高いのでちょっと反省しています。なにしろ、1年半以上つきあったことがないものだから、そろそろ落ち着きがなくなってくるんです。