みはりのきりん

Chartreuse2006-02-13

昨日はお台場、ビッグサイトで催されたウィスキーマニアのための祭典「ウィスキーマガジンライブ!2006」に行ってきました。この会ももう6回目。当初は表参道のダイヤモンドホールで行われていたのに、昨年から遠くになってしまった。りんかい線にのりっぱで国際展示場で降りたものの、どこが国際展示場前だ。強風吹き荒れる湾岸をひとりとぼとぼと歩くのは、どこか異国の地に迷い込んだようだけど、実際に異国じゃないだけにことさら寂寥感に満たされます。

さて、ウィスキーライブ。世界各国のウィスキーのインポーターやメーカー、蒸留所がやってきて各社自慢のウィスキーをテイスティングさせてくれる。私もなじみのウィスキーをいくつかテイスティングしたのだけど、群を抜いてすばらしかったのが、ニッカシングル・モルト余市20年」。すばらしいウィスキーです。ボトル2万円と高額ですが、その価値はある。個性的でありながら完璧な調和。力強く、柔和。お酒の可能性を、改めて考えさせられる味わいです。スプリングバンクグレンモーレンジオーヘントッシャンとか、いくつか好きなウィスキーはあれど、それはなんというかな、へーこんなコもいるんだーって感じの味で、一生つきあっていきたいのは「余市20年」。眠る前のひとときを、余市20年と、すばらしいスピーカーでジャズを聴きながら過ごすという余生が送りたい。

その後久々の銀座。デパートの入り口はどこも14日のチョコ祭りのために大混
雑で舌打ち。屋上とか7階の催事場でやってくれよ。じゃまだよ。で、人混みを避けて銀座FIVEに入っているキップリングで鞄を購入。キップリングの鞄は軽くて丈夫でお手頃価格。もれなくゴリラがついてきてキュート♪http://www.kipling.jp/


帰り道、ゆりかもめから見る、湾岸にたつクレーンは見張りのきりん。
何を見張ってるんだろう。東京湾への怪獣の侵入?



先日渋谷のベルギービール屋で、ヒューガルデンを飲みながら、恋人と話した。かつてのことを何気なく問う私に恋人は、「記憶は封印する癖がついた。もっとああしてあげればよかった、こうしてあげればよかった、と思うから。今があればそれでいいじゃないか」と言う。
それは、ないよ。
私たちはゼロからのスタートじゃない。あなたは、白紙に戻すことができないものをすでに持っている。
今や強くなった私は、泣くよりも、淡々と訴える。
「だけど、私は毎日、直面してるの、あなたの過去に。あなたは、乗り越えてくれなくちゃ。私を自分の人生に巻き込んだならば、あなたは、それなりの覚悟と、努力をしてくれなくちゃ。私を不安にしないで」。

恋人は、そうだね、と答える。
そうだよね、ごめんね、わかった、と。

「心を開いて」とか陳腐な言葉を、私は並べる。顔から火が出そうな台詞だけど、これより適切な言葉も思いつかない。とにかく、話すこと。今はたくさんたくさん話して、話した末にどこにいくかはわからないけど、とにかくどこか行くつく先を探しているんです。