女の子はいつでもクリスマスになれるのよ

Chartreuse2005-11-18

別に今さら私が推薦することもないんですが、id:ishmaelさんのユリシーズの考察は、とってもおもしろいです。私は4回ほどユリシーズを投げ出した女なんだけど、ishmaelさんのブログとともにユリシーズを読み進めてます。理解できてるかは、自信ないけど。これからも楽しみにしてます。



明け方、寝ぼけた恋人に「しゃる!しゃる!!」と呼ばれ起こされる。
「何?」
「がんばって!!」
「え?何が?」
「すごいよ!すごいよしゃる!!」
「何が?どうしたの?」
「すごいよ朝青龍を倒した!」


そんな感じで私は大笑いして朝5時からおきっぱなし。後に恋人にその話を問いただすと、なんでも私と朝青龍の取り組みには30本近くの懸賞がかかり、取り組みの後は「ももんじや」で盛大に猪鍋をつついた、とか。



昨日はボジョレー解禁日。
いつもワインを購入するネットのお店で当日届くように手配しておく。
3本買ったのですが、昨日空けたのは「ドメーヌ・ド・ラ・セーニュ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2005」というやつ。果実の薫りが漂って、ボジョレーのいいとこどりって感じの明るく楽しいワインです。
昨日は、私の中で恋人大好き気分がものすごく高かったので(だいたい毎月排卵日前後が盛り上がるようですね。生物として理にかなっている)、フラワーショップでかわいいサボテンを買って段ボールの箱につめてリボンで結ぶなんていうラッピングしちゃって、ちょっと早いけどメリークリスマスなんて感じで、デパートで目にした聖夜を彩るランジェリーとかいうコーナーで真っ赤なブラジャーとショーツの上下に福沢諭吉一人を投じたりして、しかも私は昨日チキンのローストが食べたかったので、チキンのレッグをグリルしながら恋人の帰宅を待っていた。帰ってきた恋人は、いきなりクリスマス風情でびっくりだろうね。で、サボテンを見つめながら、ボジョレーを空けて楽しく食事を始めたのだけど、やれポテトの塩味が女の子の味付けだねとか、やれチキンは逆に塩かけすぎとか、あげくの果てにはこのカプレーゼのモッツァレラはどこのメーカーなの?などと言い出すから、「いちいちいっちいち、細かいことを、うるさい。黙って食べろ、と思った」とありったけの不機嫌を込めて言う。
まあ疲れて帰ってきてこんなおままごとみたいなのに付き合わされてもたまんないよなー、とも思うけど、とりあえずありがとう、くらいは言えばいいじゃん、と無性に哀しくなって、背を向けて、iMacに向かいながら(そういえば、アップルのiMac G5欲しい!)ぼろぼろ泣いていたら、しばらくして、ごめんね、と謝ってくれる。
今回はどう考えても、私悪くないよね。たぶん男の人というのは、感謝とか愛情とか、分かり切ったことはだんだん言わなくなるんだと思う。私はそういうのは容赦しないよ。もし手を抜いたら全力で要求していこうと思う。
それにしても、一緒に暮らしていると、お互いの背負ってきた人生からオリーブオイルのメーカーまで、ケンカする要素はたくさんだねー。
だけど、私はこういうケンカがしたかったんだよ。洗濯物の干し方とか、味付けの好みの違いとか、肉は焼きすぎ気味が好きか生よりが好きだとか。
だって、積み上がっていく感じじゃん。
たぶんそれに飽きたときに私は嫌になって、逃げ出したくなっちゃうんだろうね。
だから、いつでも新鮮なようにいろいろなイベントを準備してハプニングを起こしてみるけれど、相手は15歳年上の中年。体力的に持つかしら?だけどこれに付き合う度量があるのも15違いぐらいないとだめだろうなあ。
などとぐるぐる考えながら、結局は今、結構幸せかもね。
そういえば、先日恋人とうどん屋に行き(まずかったあ)店を出たときに、店員さんが「奥さん、携帯をお忘れですよ!」と追いかけてきて、ショックを受ける私に恋人は笑っていたけれど、路上のアンケートでおばさんに、「お嬢さん、アンケートにご協力いただけない?」と言われるのもなんとなく気恥ずかしい。本当に微妙な年頃。42歳と付き合う27歳は奥さん、だけど、一人で歩く私は、お嬢さん、でもないし、奥さん、でもない。
まあ、いつだって私は微妙だし。ジェネレーションX。ってこれは関係ないか。
最近特に年齢不詳だねっていわれて、うれしいしゃるでございます。