やさぐれ

無論私だって、たまには人肌が恋しくなることはあるけれど、既に本当に好きな人以外と寝ないと決めてしまった、私(もしかしたら一生できないかも)。だけど、やりたいときに都合良く愛している人とやれるような恵まれた身分じゃない。そんなときに、慰みに本当に愛している人の声だけ聞くのも切ないし、投函しない手紙を書くのも湿っぽい。だから、常にサービス精神満点の慢性発情期の金のかからないホストみたいな男に「久しぶりに美味しいワインでも飲みたい気分なのだけど」とメールしてしまう。それで相変わらずの奉仕精神っぷりでパーフェクトな返信がきたら、それで満足。欲求は満たされる。実際にあの男と触れあうのは鳥肌がたつ。愛していない人に体を触れられるのが嫌いなの。つまり、心のセフレね。なんだそりゃ。そして、そんなことをしている自分にうんざりしたり、面白く思ったり、情けなく思ったり、こんなことしてうだうだしていないでさっさとあの人に電話すれば?と思ったり、できないからこうしてるんじゃん、と思ったり。兎にも角にも今時珍しいあの慢性発情男。全女性の共有物として大切に奉りとうございます。
さて、くだらないことを言っていないで寝ます。おやすみなさいませ。