冷静と情熱の間

結局忙しい忙しいと言っていてもなーにが、終電だ。徹夜だ。先日は23時過ぎ、同じく入稿を控え残業中の同僚と行き詰まってついつい飲みに行ってしまう。立ち飲みのワインバーにて、スパークリングワインと赤ワイン。こういうとき飲むワインはなんでもいい。夕食は甘なっとだけだったので、微妙に空腹の胃にシャンパンの泡が弾けて、軽い目眩と解放感を味わう。口内炎にしみる。気をつけていても外食が続くので、バランス崩れまくり。体に悪いなあ。
立ちのみなんであっさりと別れて私はいつもの電車へ。久しぶりに痴漢にあった。これがまた、痴漢というんだかなんだか。
電車は火曜日の終電間際。そこそこ混んでいる。つり革を持って立つ私に、「よお、今日は結構飲んだの?」と話しかける男の声。振り向くとかなり端正な顔立ちの男性。うーん誰かしら。思い出せない。こんなにかっこいいのにな。誰だっけ、と思いつつ、「いえ、ワイン2杯だけ」と言うと、「おまえにしては全然飲んでないじゃん。何?最近忙しいの?」と言う。私をお前と言う男。誰だっけ誰だっけと思いながら、「まあねー。ちょっと忙しくなってきたね、そろそろ入稿だから」とか答えて、「そちらは忙しいの?(誰だっけ誰だっけ)」と聴くと、「いやー仕事でストレスたまって今日は久々に同僚と飲みにいったよ」という。大変だねえ、とよくわからないままに答えしばらく世間話。全然思い出せん。でもこの路線ってことは知り合いがいてもおかしくないし、どっかで飲んだときに知り合った人かな?などと記憶の糸を必死でたぐり寄せていたら、いきなり私の肩を抱きよせ、うなじにキス。えええ?なんだこれ?
「ちょっとちょっとちょっと」と言うけど、それまで普通に話していたので、周りには知り合いだと思われている。「止めて下さい!」と大声を出すタイミングを失って、ちょっとちょっとちょっとともがいているうちに、シャツの下に手を入れられて胸を触られた。わー!タダの痴漢じゃんー。すげー。やられたー。まあ上からざっくりとしたニットを着ているんで人にはそうばれないだろうけど、触られたままというのも情けないし、相手のやり口に感服するし、なにより、私、超ばかだ。結局なんとなくいちゃついたまま私の降りる駅になって、電車を降りたら、「気をつけて帰ろよ!」と紳士な一言。いやーいやいやいやいや。びっくりした。つーかだね。別に引き留められてもいないんだから、自分の駅が来る前にさっさと降りれば良かったし、逆に自分の駅なんかで降りて相手も降りたら危険じゃん。私、最高にバカでした。まあ結構、かなり動揺していたのだろう。皆さんもお気を付け遊ばしませ。
まあわかったことは、どんなにハンサムな男の人がいくら触ろうと、感じないってこと。びっくりするだけです。

さて。今から夏のヨーロッパ旅行の予習として「冷静と情熱の間」でも観るかな。竹野内豊の髪の色が最高にかっこいいのよ。ああ。カラオケ行きたいなあ。。。