琢磨

このところ内面を磨くことに必死になりすぎて、外面を磨くことを忘れていたわ。
一昨日あまりにも冴えない私は新宿からの帰り道、デパートによっていつもとは趣向を変えてランコム以外のコスメカウンターをぶらぶら。ふと目についたのはクラランス。コスメアイテムはランコム以外で買う気にならないが、ボディ関連に関してはランコムはまだまだ品薄。他社の充実ぶりには目を見張ります。
ふと手にとったのは、「トータルリフトマンスール」。体に塗るジェルなんですが、効果は下記の通りらしい。
「キャピトン(肌表面のでこぼこ)の気になる部分の肌をすっきりと引き締めるボディ用ジェル。 ボディケアの先駆者クラランスが、落ちにくいキャピトンコントロールと肌のたるみに着目。技術と研究の成果を凝縮した、キャピトンの気になるヒップや太ももなど、下半身のお手入れに最適な製品です。 クラランスカウンターでは、ジェルの効果を高める、ユニークなマッサージ方法、美しいボディのためのライフスタイルもご紹介しています」195g 6,825円。

別にマッサージの方法にユニークさは求めていないが、少しでも効果は高い方がいい。コスメカウンターでそのユニークなマッサージ方法を教わって後にした。

で、一昨日は心底疲れていたのですっかり忘れていたのだけど、昨日の夜自宅でその効果のほどを試してみた。
すーっとして気持ちいいです。
え。6825円もだして、それだけ?・・・て訳でもないです。
何がいいかというと、久しぶりに自分の体をまじまじと見て、つかめる贅肉がこれだけあるのだと再発見するところがいいです。
と、いうことで、当面は外面磨きに精を出すことにします。磨ききってしまってもうすり切れてなくなりそうな内面に比して、外面は磨いても磨いても磨ききれなさそうなほど磨きがいがありそうだから。はははー


ところで!ランコムから新製品情報が届きました!6月3日サマーメイクアップ アニメーション「サマーファンタジー」全32品発売です。
わー楽しみー。アイシャドウのケースが、超かわいんですよ!!白地にお花模様。ランコムが白地のケースですよ!そしてジューシーチューブは紫とグリーンが出るみたいです。半分ほど写っているアイシャドウはコーラルピンクとパールグリーン。ああ、梅雨の季節にぴったりなちょっとアンニュイなスウィートカラー。のこり半分がどんな色なのかすごく気になるけど全部見せない焦らしが私の期待を高めます。すごい待ち遠しいです。そしてその前には5月13日に、ジューシールージュブリアンシャインが発売になります。「エレガントなのにキュートな、ぷるぷるのうるツヤ唇」だそう。キャッチがちょっと古めですが、まあよい。この発売記念コフレには真っ白いポーチがつくので、サマーファンタジーのケースと合わせてもちたいです。しばらくはこれを楽しみに生きて行けそう。


昨日は午後、浅草でお仕事。ランチタイムを削って、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展をみにいく。ほー。と思った。展示されてる本物の絵は30点ばかりで、あとは模写とかコピーでした。光の描き方とか、人の表情とか、懺悔のこととか、興味深いことはいろいろあれど、なんだかね。本物でも模写でもどっちでもいいと思った。まあたぶん、絵としてはそこまで心に触れなかったんでしょう。私が「消費者として」絵を楽しむ分には。あの若き芸術家は絵の意味を考えたり質問をする私を嫌う。「良いと思うかそうじゃないかだ」と言う。でもそれはねえ、卓越した感覚があるか、膨大な知識があるかじゃないと、わからないんだよ。私は模写でも本物でもいーや、と思ってしまうくらいの無教養で、凡庸な感覚の女。だから本を読んだり訊ねたりして、必死にわかろうとしているんだけど、だったらなんだ?私は絵画というモノが好きなんじゃなくて、絵画をわかるような感覚だとか知性に憧れてるだけなんですか。それでも、超有名な「ダイヤのエースを持ついかさま師」と「書物のあるマグダラのマリア」の前では10分ぐらい立ち止まってみてしまい、いいなあと思ったので、たぶん絵画を観ることも好きだし、その裏に隠された見方とか感覚とかそういったものも好きなんだろう。たぶんそういう知性なり感覚があれば、「模写と本物のどっちでもいい」なんていう愚かな感想はもたないだろうし、世の中につまらない小説などもなくなるんじゃないかと思う。まあ、人生は少しでも楽しい方がいい。今日観たモノが他の事柄にバリバリと繋がっていって「ああ、あれはこういうことだったのだ」とわかる瞬間ってすごく、すごく素敵だ。

その後仕事を終え、夕食は「駒形どぜう」にてどぜうを食べる。昔々、この近辺の大学に通う人と一緒に別の店で食べたことがある。あのときはなーんだ、と思ったが、今日は旨いと思った。柔らかくて、臭みなんて全くないし、なにより店の雰囲気がよいです。創業206年。1階は座敷でテーブルがなく、広間に座って、備長炭の上で日本酒片手にぐつぐついう鍋をつつく。締めは非常に濃厚などぜうエキスたっぷりのどぜう汁と、宮城から厳選した白米。自家製の漬け物も美味しいです。こんなところに、たまにふらりと寄って、どぜう鍋とどぜう汁とごはんをさらりと食べて行くってかっこいい!で、日本酒を飲んでも3000円でおさまる。早い時間に店に入ったので、外にでてもまだほんのり明るい。昼間雷鳴とともにいきなり降り出した大雨は(びしょ濡れになった!)すっかりあがっていて、地平線の夕陽をたどっていくと、きれいに洗われた空にはやがて小さな星が瞬き、この上なく幸せな瞬間に思う。

今気になっていること。
モリニュクス問題。