昨日の朝ご飯は、ガレットを作って食べました。土曜日は湿気と工事と夕立のため、どこにもでかけなかったのでパンが手に入らなかったため。

ガレットはそば粉のクレープ。ブルターニュ地方の郷土料理。いつも参考にしている料理の本を見て(ここ一年くらい、何か作るといったらこの本をみています。簡単で間違いなく美味しい。すごく良い本です)、そば粉と小麦粉と卵と牛乳と水を混ぜたものをホットプレートで焼き、その上にハムとチーズ、卵を乗せて焼く。香ばしいそば粉のクレープにとろりとろけるチーズ。美味しいです。美味しいけど、そば粉のクレープって焼くの難しい。生地がのっそりしていて、鉄板の上で巧く伸びてくれません。で、もたもたしているうちに焼けちゃうからちいちゃなクレープになっちゃう。それでその上に具をのっけるので、お手本のように4つに折り込むなんて無理。せいぜいカンツォーネのように二つ折りです。でも楽しいから、たまにはこういう朝食も良いです。



夏休み、恋人を連れて実家に帰ろうと思ったのだけど、思いの外苦戦しています。父は、限りなく逢いたくないみたい。それでもまあ逢わないというのは大人げない、というか、なんの解決にもならないので、逢ってくれるみたいなのですが、まあ私は実家に泊まって恋人はどっかホテルをとるのが常識だ、と。それは、まあそうかな、と思う。そして、恋人の略歴その他を送れ、と(昔で言う釣書ですね)。いろいろと大変なんですねー。結婚って。それにしても父は「出来ちゃった結婚は合理的だ」とかいってたくせに、いざ娘のこととなるとそうもいかないようで、それは仕方ないかもしれんがそういう先進的な意見の中で育った私としては、いきなり地方の伝統的な家みたいなことを言われてもびっくりしちゃうよ。
で、めんどくさくなるととたんに何もかも投げ出してしまいたくなるのが私の最も大きな特徴なんだけど、今回もちょっと面倒になってきました。
誰かのせいにしちゃうのも、手かもね。恋人には、あなたがしっかりしないから両親が賛成してくれなかったんだ、と言い泣きわめいてだだをこねて、十数年後40歳を過ぎても未婚のままでいる私は、両親に、あのときあなた達がもっと良い縁があるからって反対したから私は結婚できなかったんだ、と罵ったりして。
とかいう自分は想像しただけでうんざりなので、自分で決めたことなのだし、もう大人なんだし、たまには自分の決断に責任を持って、最後までがんばってみましょう。
何よりも、私は今、恋人がいなければ絶対に、生きていけないと思うくらい大切なのですから。



今朝はいつものように電車の最後尾に電車にのって、電車の下からはき出されていくレールを眺めながら、昨日恋人に泣きながら訴えたことを思い出す。辛いことをひとつひとつ説明し、彼はそれについてひとつひとつ解決しようと努力してくれたこと。恋人は、決して責めず、問いたてず、ただひたすら私の心が氷解していくのを待てる人。昨日はだから何もしていないのに疲れ果てて10時には寝てしまった。
30年後、私は、恋人の子供や私の子供に対し、「あのころは、私は若くてわがままで、彼にはとっても迷惑かけたのよ。でも彼は辛抱強くて、私が変わるのを、ゆっくりと見守ってくれたの」と語る自分をうっとりと思う。
ばかみたいだ。それがわかっているならば、今すぐすればいいじゃないか。だけどなかなかそういう訳にもいかず、まあフラットな感情で人生を過ごすのもつまらないし、私はいろいろな感情を状況をみつけては転がしたり弄んだりして、そうやって生きていく人間なんだろう。さて。やる気のない一週間のスタートです。